タレントで国際薬膳師の麻木久仁子が、このほど放送大学で3年目の新学期を迎えた。48歳で脳梗塞、50歳で乳がんを経験したことから「食」への関心を深め、還暦を迎えたタイミングで「選科履修生」として入学。
放送大学は4月と10月の年2回学力試験なしで入学可能な文部科学省・総務省所管の通信制大学。これまでの学生生活を振り返り「生活の質も上がっていると思いますし、食や健康をテーマにした講演でも、以前より根拠を持って話せるようになった。仕事の質も上がったと実感しています」と語る。
今期は「社会福祉―新しい地平を拓く」「貧困の諸相」「家族問題と家族支援」「地域福祉の課題と展望」の4科目を選択。すべて修得すれば、「放送大学エキスパート」の「福祉コーディネータープラン」修了となる。すでに「健康福祉指導プラン」は取得済みで、「履歴書にも書ける公的な制度として、とても励みになる」と話す。
「未来がどうなるか予想できないからこそ、リテラシーを身につけておきたい。不測の事態にも自分の力で対応するための学びは、まだまだ尽きません」と学びを続ける理由を明かした。 また、周囲には放送大学で学ぶ40代の友人もおり、「子育てをしながら通う人もいる。リスキリングすることでAI時代に対応しなきゃ、という危機感があるのかもしれません」と意識の変化にも触れた。30歳の娘についても「今は忙しいかもしれないけれど、いつかステップアップを考える時が来たら、放送大学を勧めたい」と、母としての思いを語った。