◆パ・リーグ 西武7―1楽天(29日・ベルーナD)
西武・高橋光成投手が6回88球4安打無失点で23年9月10日以来597日ぶりの白星を挙げ、昨季開幕から続いていた連敗を13で止めた。ヒーローインタビューではウイニングボールを手に「久々すぎてわけ分かんない感情です。
初回、先頭の小深田に3球連続ボールを与え、カウント3―0のスタート。7球目に四球を与え出塁を許すと、続く村林にもカウント3―0とされてから2者連続四球で無死一、二塁。2000本安打まで残り9本の3番・浅村を142キロフォークで空振り三振に斬ると、後続も打ち取り無失点で切り抜けた。
2回は先頭の阿部にいきなり二塁打を浴びるが、1死三塁となってから堀内を三振併殺打に打ち取る。味方が先制した直後の3回に初めて3者凡退に抑えると、4回以降は走者を出しながらも粘りの投球で得点を与えず、最速は152キロをマークした。
打線も援護した。登板4試合で援護率1・44とかみ合わない日が続いたが、この日は初回にドラフト2位ルーキー・渡部聖弥外野手の中前適時打で先制すると、2回、4回にも追加点を挙げ、5回終了時点で5―0とリード。4回2死二、三塁で左翼線への2点適時打を放った長谷川が「いいところに飛んでくれました。光成さん(高橋)の勝利に貢献できるようにがんばります」とコメントするなど、今日こそ勝ちをと一致団結し、6回にも渡部、中村剛也の適時打で2点を追加しリードを広げた。
今季はここまで4試合に登板し、0勝2敗で勝利こそできていなかったが防御率は2・74と安定。28日にベルーナドームで行われた投手練習後には「僕の勝利を待ってくれている人ってめちゃくちゃいると思うので、本当にそれを引き寄せられるようなピッチングを」と誓っていた。