◆JERAセ・リーグ 広島2―0中日(3日・マツダスタジアム)
広島・床田寛樹投手が今季2度目の完封でチームの連敗を7で止めた。二塁すら踏ませずに被安打3、107球でシャットアウト。
8回まで89球。100球未満の完封「マダックス」の可能性もあった。9回もあっさり2死を奪い、95球で代打・細川を迎えたが、この日初の四球。惜しくも逃したが、代わりの珍記録を達成した。奪三振0での完封は2013年の西武・牧田和久以来で、セ・リーグでは1989年のヤクルト・矢野和哉以来。球団では82年の山根和夫以来、43年ぶりだ。
以下は試合後の主な一問一答
―どのような気持ちで試合を迎えた
「まずは絶対勝とうということ。あとは、なんとか長いイニングを投げようと思って上がりました」
―3回に先制
「そうですね。僕が(1死二塁で)しっかり右打ちして、ランナーをしっかり進められたので」
―リードをもらい
「もう、この1点を守り切ろうと思っていました」
―9回2死から球速が上がった
「100球以内で終わらせたいという欲が出ちゃったので。平常心で投げたいと思います」
―今季2度目の完封
「しっかり最後まで投げられたのは良かった。僕が疲れてきた時に、次は助けてもらえたらと思います」
―奪三振なしの完封
「いいか悪いか、あんまり分からないですけど。
―不思議な感覚か
「そうですね。途中から『やばい、とってない』とは思ってましたけど。でも変に三振をとりにいくと崩れると思っていたので。ずっとリズム良く投げられて、最後はちょっと欲が出ましたけど」
―過去に経験は
「ないですね。アマチュアの時は、完封の時はだいたい十何個は取っていたので。初めてですね」
―3回の攻撃では前の打者の矢野が無死一塁から犠打。打撃も期待されている
「初球ツーシームくるかなと思って仕留め損ね、(2球目に)スライダーを空振りして、これダメだと思って。
―昨年9月も大型連敗で失速。連敗を止められた
「僕は去年の9月っぽい雰囲気は感じていなかった。僕自身状態がいいのもありますけど、止められるだろうというか、止めないといけないと思ってました。初回先頭の堂林さんのプレーで、本当にすっと試合に入れたので、あのプレーは大きかったですね」