◆JERA セ・リーグ 巨人2―0広島(30日・東京ドーム)

 かつての“持ち場”でこれ以上ない仕事をした。巨人・中川がパーフェクト救援で首位浮上に貢献した。

山崎からバトンを受け、2点差の8回に登場。左打者が並ぶ1~3番を8球で片付け「1軍の雰囲気はアドレナリンも出る。持っている力より出る感じがする」と防御率0・00を継続した。

 前日29日に今季初の回またぎをした大勢がベンチ外。代役セットアッパーとして完璧に役目を遂行した。今季は10回1/3で15奪三振。宝刀のスライダーに加え、春季キャンプ中に独自で習得したフォークが威力を発揮。「投げてみたら意外と良かった。自分でもビックリしてます」と笑った。

 通算282登板。勝ちパターンの経験も豊富な31歳は昨季「8回の男」として開幕していた。「試合感が戻ってきている感じがある」。

11試合連続での無失点は44登板とフル回転した23年以来。完全復活の時は近い。(堀内 啓太)

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