◆JERA セ・リーグ 阪神2―5ヤクルト(4日・甲子園)

 何かの巡り合わせだろうか。ヤクルト・増田珠外野手が今季初打点を記録したのが、4月9日の阪神戦(甲子園)。

先発は石川だった。そして、この日も…。「任せた」と石川に送り出されて打席に立った7回1死一、二塁の好機。伊原の投じた142キロの速球を右中間へ弾き返した。石川の2勝目を決定づける勝ち越しの2点三塁打に「石川さんが粘り強いピッチングをしてくれたので、何とか1本打ててよかったです。石川さんに勝ちをつけることができてよかった。本当に優しくて大好きな先輩です」とヒーローインタビューで声を弾ませた。

 横浜高では2年夏、3年夏と2度甲子園に出場し、11打数5安打。「最高な場所だと思います」という球場でチームの連敗を3で止める殊勲の一打を放った。ヤクルト移籍2年目の25歳に高津監督も「コツコツやっている人間にはいいことがたまにあるんだよ。素晴らしい打撃だったね」と手放しでほめたたえた。

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