◆JERA セ・リーグ 巨人4×―3広島=延長12回=(1日・東京ドーム)

 主砲が反撃ののろしを上げた。巨人・岡本の弾丸ライナーが左翼ポール際の中段に飛び込むと、静まりかえっていたG党が大歓声を上げた。

7試合ぶりの8号ソロを放ち、ベンチに戻ると右手の人さし指を立てた「NO1ポーズ」を披露。駒大苫小牧で受け継がれているあいさつを、田中将と初めて交わした。

 初回に0―3となったが、「まだ初回。3点やったんで、また返せる」と諦めていなかった。2回無死。初対戦のドミンゲスの初球、内角低め直球を捉えた当たりは打球速度178キロ。3連敗を喫した4月11日からのマツダ3連戦では計10打数1安打と苦しめられた広島から今季初の一発を放ち、「前回やられてますし、何としても勝とうという気持ちでやっていた」と雪辱した。

 本塁打が出なかったここ6試合は23打数3安打で打率1割3分。それでも「打てなくなる時期は毎年あるので」と下は向かず、試合前のフリー打撃では二岡ヘッドコーチとグリップの握りを確認。延長11回にも左翼線二塁打を放つなど、即結果に結びつけた。

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