◆JERAセ・リーグ 阪神4―0ヤクルト(2日・甲子園)
佐藤輝の6回1死一、二塁での先制適時打は外角低めのフォークを引きつけて、中前へ運んだ。初球のフォークは思い切り空振り。
開幕から決して絶好調ではなかった。4月17日のヤクルト戦(神宮)で清水から放った5号2ランが流れを変えた。ストレート狙いでしっかり仕留めた本塁打。それまで変化球はうまく拾っていたが、ストレートには差し込まれることが多かった。それだけに、ここから調子を上げていくのでは、と思っていた。今季は10発中7本が中堅から左。とはいえ、こすった左方向も多かった。
追い込まれるまでは振り切って、追い込まれるとコンパクトに。今年はコツをつかんだ感じがする。構えも昨年は上体がフラフラしていたが、今は決まっている。2ランクも3ランクも上がったような印象だ。この打ち方をしていたら、数字は後から付いてくる。40本塁打、打率3割が見えてくるはずだ。シーズン終盤まで巨人の岡本とタイトルを争うだろう。
完封勝利を挙げた村上は、コントロールが抜群だった。左右、高低、緩急、すべてがよかった。