◆米大リーグ ブレーブス1―2ドジャース(2日、米ジョージア州アトランタ=トゥルイストパーク)
ドジャースが2日(日本時間3日)、山本由伸投手(26)が6回2死まで無安打の快投を見せ、開幕8連勝以来となる今季2度目の6連勝。22勝10敗の貯金12とし、ナ・リーグ西地区首位を守った。
山本は6回91球で1安打無失点。ノーヒットノーランの期待を抱かせる投球で4勝目(2敗)を挙げた。防御率0・90は両リーグでトップだ。試合前には日本人投手で5人目の月間最優秀投手賞(MVP)に選出されたことが発表されていたが、5月の初登板でも最速96・4マイル(約155・1キロ)の直球とスプリットを軸に貫禄の投球を見せた。
山本は「すごくいい感覚で投げれてるかなって思いますし。(日本時代に)より近いかな」と状態の良さを強調。6回2死までは無安打だったが「なかなか9イニングまで行くっていうのがなかなか難しいことなので、あまり考えてなかったです」とノーヒッターは意識していなかったと明かした。
試合前には月間MVP初選出が発表され「すごく嬉しく思います」。「事前に知らされてなかったので。僕もネットで知りましたけど。そういう感じかと思いました」と事前通達がなかった裏舞台を明らかにした。
「1番・DH」で先発出場した大谷翔平投手(30)は4打数無安打2三振に終わり、6試合ぶりにヒットが出なかった。
この日は大谷に快音は生まれなかったが、打線は4回にスミスの右犠飛で先制すると、6回には大谷の後を打つ2番・ベッツが5号ソロ。投げては山本の後を受けたイエーツが7回にオルソンに一発を浴びたものの、9回はフィリップスが無失点で試合を締めるなどリリーフ陣で反撃を1点に抑えた。
貴重な一発を放ったベッツはヒーローインタビューで「オフ明けだったので、ちょっとスロースタートだった。でもヨシが俺たちを引き上げてくれた。ヨシはヨシがいつもやってるようなことをやってくれて、運良く俺も何球かいいスイングをすることができた」と快投した山本に感謝。ブ軍先発ホームズ攻略に苦しんだが「ホームズも本当にいい投球をしていた。でも俺たちにはヨシがいる。ヨシがいて、彼は素晴らしい仕事をしてくれた」と感謝していた。