◆JERA セ・リーグ 阪神7―1ヤクルト(3日・甲子園)
白星が遠い。6回1死満塁のピンチをつくって降板したヤクルト・奥川恭伸投手は悔しさを押し殺しながら三塁側ベンチへ戻った。
6年目にして初の中6日での先発。前日には「しっかりいけるという姿を見せたいですね」と意気込んでいたが初回に四球、味方の失策もからんで2死三塁から佐藤輝に先制適時打を許すと、3回には3安打を許して2失点。高津監督は「いいところもあったけど、今のチーム状況を考えても非常に重い初回の失点になってしまった」と先制点を与えたことを悔やんだ。
試合後、指揮官は5戦3敗の右腕の今後について「ファームです」と2軍再調整を明言。「改善してきてほしいところはいっぱいありますね。中6日で投げられたのは非常によかったと思いますけど、本当のローテーション投手は中6日で100球、120球を毎週続けていくこと。週に1回投げるということを目標にしてほしいと思います」と指揮官。開幕投手を任せたほど期待をかけているだけに、立ち直りを期待していた。