◆東京六大学野球春季リーグ戦 第4週第1日 慶大3―0東大(3日・神宮)
慶大は高松商で巨人・浅野翔吾と同僚だった渡辺和大(3年)が、東大相手に1安打完封。14奪三振で今季初勝利を挙げ、現在3軍調整中の盟友にエールを送った。
最後の打者を146キロ直球で三振に仕留め、渡辺和は、安堵(あんど)の表情を浮かべた。1安打14奪三振で東大を完封。7回2死まで安打を許さず今季初勝利を挙げ、「無駄な走者を出すことが少なく、テンポ良く投げることができた」と息をついた。
失意の盟友に、結果で強烈なエールを送った。高松商出身の左腕は、エースとして22年夏の甲子園で8強入りに貢献。不振で3軍調整中の巨人・浅野とは同学年だ。2回0/3を8安打5失点で敗戦投手となった4月14日の立大戦後に連絡を取り、励まし合った。「僕も打たれた後で、お互いマイナスな話が多かった」。切り替えて臨んだ4月27日の明大戦は6回1失点。同じ日に、浅野は3軍戦で満塁本塁打を含む6打点と結果を残した。
舞台は違えど、刺激し合う2人。背番号18の3年生サウスポーは「これからも励まし合っていけたら」と共闘を誓った。