◇ボーイズリーグ ゼット旗争奪第34回春季北海道大会 第1日 ▽1回戦 苫小牧ボーイズ8-1札幌ボーイズ※6回コールド(3日・夕張サングリンスタジアムほか)

 今季公式戦が開幕し、1回戦7試合を行った。昨年4位の苫小牧ボーイズは4番・経塚大雅外野手(3年)の3安打など計12安打の猛攻で、札幌ボーイズに8―1のコールド勝利。

昨年準Vの札幌豊平ボーイズは延長8回、旭川大雪ボーイズBに8―7でサヨナラ勝ちした。

 高みを目指すために隙なく戦う。3回2死一、三塁。苫小牧ボーイズ4番の経塚は左翼へ鋭い当たりの適時打を放ち、一挙4得点の呼び水となった。猛打賞の活躍を「高めの真っすぐを狙い通りに打てた」と平然と振り返った。

 今季は「日本一」という大きな目標を掲げる。高橋鳳仙主将(3年)は「北海道だけでなく全国でも勝ち上がれるチームにしたい」と理由を明かした。昨年10月の秋季道選手権準決勝で札幌北広島に2―10で大敗した悔しさが原動力だ。頂点に立つために技術、体力面のみならず、日頃のグラウンド外の生活態度も意識。細部に目を配り、チームの思いを統一し、野球に転化しようと努めている。

 2回戦は勝ち上がってきた苫小牧ボーイズBが相手。“兄弟対決”に高橋輝昭監督(52)は「今後のメンバーが、次の試合で決まるぐらいの思いで臨んでほしい」と両者にハッパをかける。

経塚は下級生主体のBチームとの戦いに「差を見せつける」と、真剣勝負を挑む。

 〇…札幌豊平は旭川大雪Bに8-7。終盤に打線が爆発し、劇的なサヨナラ勝ちを収めた。2点ビハインドの7回に4番の菊地健斗主将(3年)の適時打などで同点に追いつき、延長8回タイブレークで代打・上口翔平(2年)の右越え3点適時三塁打で決着を付けた。試合中は冬の合宿でチームが決めた合言葉「スマイル!」が飛び交った。菊地は「どんな場面でも『スマイル』です。全員で最後まであきらめずに戦えた」と安どした。

 〇…苫小牧Bはようていに7-0(6回コールド)。2年生投手トリオのノーヒットノーランリレーで初戦を突破した。先発左腕の山田正兼が4回まで無安打無失点(2四死球)に抑えると、5回に渋木舞音、6回に前川懸主将も続いた。前川は「冬の期間に変化球を交えて練習してきた成果が出た」と納得顔。兄弟対決となった2回戦へ「先輩たちを食ってやるという気持ちで挑みます」と意気込んだ。

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