◆米大リーグ ブレーブス―ドジャース(3日、米ジョージア州アトランタ=トゥルイストパーク)
ドジャースの佐々木朗希投手(23)が3日(日本時間4日)、敵地・ブレーブス戦に先発し、5回でメジャー自己最多98球を投げ、6安打4奪三振2四球3失点の内容でメジャー初勝利の権利を手に降板した。最速は96・7マイル(約155・6キロ)だった。
雷を伴う大雨の影響で、試合開始が3時間6分遅れるアクシデントに見舞われ、午前11時21分(現地時間午後10時21分)に開始。待望のメジャー初勝利を狙う23歳の若き右腕は、雨でぬかるんだマウンドでの投球となったが、初回は1死からライリーにボテボテの三塁内野安打を許すと、3番・オズナは96・4マイル(約155・1キロ)の直球で見逃し三振。4番・オルソンを四球で歩かせ、2死一、二塁とすると、5番・マーフィーを見逃し三振でピンチを切り抜けた。
1点のリードをもらった佐々木だが、2回は先頭アルビーズに82マイル(約132キロ)のスライダーを中前に運ばれると、7番・ハリスの打席に盗塁を許し、再び得点圏に走者を背負った。1死二塁から8番・ホワイトに右翼線三塁打を許し、同点に追いつかれた。
それでも直後の3回先頭で大谷翔平投手が3試合ぶりの8号ソロを放つなど、打線が2点を勝ち越し。3―1の4回にはベッツ、フリーマンの連続適時打で5―1とすると、相手の守備の乱れも絡むなど一挙4得点を奪った。
4回には先頭アルビーズに右翼スタンドに運ばれ、自己ワーストを更新する4試合連続被弾。1死から8番・ホワイト、9番・アレンに連打を浴び、さらに1点を失い、7―3となった。
前回登板の先月26日(同27日)、本拠地・パイレーツ戦の初回には1番・クルーズに初球先頭打者被弾。6回途中でメジャー自己最多93球を投げ、5安打4奪三振、3失点でメジャー初勝利はお預けになった。それでも、「(シーズンの)最初の方は、すごく自分としてはもどかしい足踏みというか。
直近3試合はいずれも5イニング以上を投げており、16回2/3を投げて3戦連続被弾の3本塁打を含む11安打、11奪三振、6失点で防御率3・24をマークするなど、安定した投球を見せている。自己最速165キロを誇る剛腕だが、今季は直球が本来の球速には回復しておらず、前回登板の直球平均は96・1マイル(約154・7キロ)だった。