◆米大リーグ オリオールズ0―4ロイヤルズ(3日、米メリーランド州ボルティモア=オリオールパーク)
オリオールズの菅野智之投手は3日(日本時間4日)、本拠地で今季7戦目となるロイヤルズ戦に先発。雨天中断を挟み、6回を投げて1本塁打を含む4被安打2失点。
登板後の主な質疑応答は以下の通り。
―1時間の中断を挟んで続投した。
「長く野球やってきて初めての経験だった。難しさはもちろんありましたけど、相手も同じ条件なんで、そこは切り替えていけたと思います」
―中断期間はどう過ごしていたか。
「体は一旦休めましたけど、気持ちだけは切らさないように。バイクを漕いで、長い時間座らないようにしていました」
―6回2死一、二塁のピンチで投手コーチがマウンドに来た。
「一旦、間を空けようというところ。自分としても、正直、次の1点は致命傷になると思った。
―登板を重ねて自信が大きくなっているか。
「自信というか、やるべきことがだいぶわかってきた。今日も正直あんまり調子自体良くなかったけど、その中で6回まで投げれたっていうのは良かったんじゃないかなと思います」
―1時間中断を経験したことがないと言ったが。
「なかったですね。日本の場合、雨が降るとなったら、結構早い段階で中止になったり、ここまでの長い中断っていうのは、なかなかないです」
―チーム内でけが人が出始めている。
「出始めている、といより、更に増えたという感じでしょう。でも、こればっかりは、僕も経験がありますし、本人たちが一番もどかしい思いをしてると思うんで。何とか戻ってくるまで自分たちが踏ん張って、恐らく全員が戻ってきたら、すごい戦力になると思いますし。まずチームとしては五分に戻すっていうところが目標になると思う。それまで踏ん張れるようにやっていきたい」
―監督は中断の中、素晴らしい対応力と言った。何が良かったのか。
「(中断後は)体が重く感じましたが、正直分からないです。今までの経験があれば、これをやればいいというのがあって、それが、結果につながったと言えるんですけど、今日に関しては、何が結果に結びついたか、わかんないですね」
―同じ相手との対戦。相手のデータを逆手に取る組み立てを意識しますか。
「やっぱり(球種が)6種類あるんで、まんべんなく15、6%ずつ投げるのが一番強いと思う。きょう、直球は40%ないくらいでしょ。それで他の5球種でまんべんなく。今日カットが多かったですけど、早い段階で右バッターにスプリット見せておけば良かったかなと今、反省してます」
―ガルシアへのカーブは良いコースに見えたが。
「僕は投げ切ったつもり。ただ、もう1個ボールにしても良かったかなって気もする。まあ、そこら辺は結果論になるんで。その前のスプリットも泳いで先っぽに当たった感じだったので、続けても良かったかなとか。後から見ると、無死二塁から2アウトとって、しっかり2ストライクにこぎつけて、もったいないと言えば、もったいなかったですね」
―先発事情が苦しい中、2試合連続で中4日登板。
「もちろん、それはやりがいがありますし、頼ってもらうっていうのは選手冥利に尽きると思う。まだ5月なんで、自分もガス欠にならないように、うまく息抜きしながら、この調子を保っていければいいんじゃないかなと思います」
―きょう試合前の天気予報で、中断の心積もりはあったんですか。
「一応天気予報は見てました。こっち(米国)の天気予報は、びっくりするぐらい正確なので、試合が始まったから、大丈夫なのかなって思ったんですけど。最初は、20分で止むから、それを目処に動いてくれって言われて。そしたら、また20分って言われて、最終的に1時間でしょ。初めての経験だから気持ちを切らさずにいたけど、多分次あったら、色々考えちゃうかもしれない」
―ご自身は、肩の冷えとか考慮して、どれぐらいが(中断続投の)限界だと思いますか。
「わかんないです。2時間も3時間も離れたら無理。もう、それは無理。一般的にどれくらい(中断を引っ張るか)が分からない。もう、ないことを祈りましょう(笑)」