◆米大リーグ オリオールズ0―4ロイヤルズ(3日、米メリーランド州ボルティモア=オリオールパーク)
オリオールズの菅野智之投手は3日(日本時間4日)、本拠地で今季7戦目となるロイヤルズ戦に先発。57分間の雨天中断を挟み、6回を投げて1本塁打を含む4安打2失点。
菅野とハイド監督のコメントが微妙に食い違っていた。1回裏を終了後、57分の中断を挟んで続投し、今季3度目のクオリティースタートを達成した菅野について、試合後のハイド監督は「ファンタスティックに対応してくれた。彼は経験豊富だから。上手く準備して、初回と同じように2回のマウンドに戻った」と、ベテランの経験値を称えた。一方、クラブハウスでメディア対応した菅野は「長く野球やってきて初めて」と発言。米メディアが、慌てて聞き直す事態に。菅野は「日本の場合、雨が降るとなったら、結構早い早い段階で中止になる。ここまでの長い中断っていうのは、なかなかないです」と予備日がある日本の事情を説明した。
どうやら、ハイド監督は、百戦錬磨の菅野にとって未体験ゾーンとは知らなかったようで「中断が1時間を過ぎたら、続投についてディスカッションするつもりだった」とも語った。
結果的に6回2失点の好投につなげた要因は何だったのか。菅野は、「正直、分からないです。今までの経験があれば、これをやればいいというのがあって、それが、結果につながったと言えるんですけど、今日に関しては、何が結果に結びついたか、わかんないですね」と、率直な見解を明かした。更に、肩の冷えなどを考慮すれば、どれ程の中断が限界ラインになるのかと問われると、「わかんないです。2時間も3時間も離れたら、もう、それは無理。もう、ないことを祈りましょう」と、苦笑いしていた。