◆パ・リーグ ソフトバンク5―3ロッテ(4日・みずほペイペイ)

 緊急スタメンで期待に応えた。同点の6回1死二塁、広瀬隆太が右前にしぶとく運ぶ決勝タイムリーを放った。

「ボールに集中するだけを意識しました。詰まりながら逆の方に打てるのは自分の持ち味」と胸を張った。正三塁手の栗原陵矢が練習中に首の痛みを訴え、練習後に三塁でのスタメン起用を伝えられた。4回にも左前安打を放つマルチ安打の活躍だった。

 チームは9連戦の最中だが、慶大出身の2年目の24歳は一人だけ“12連戦”の真っただ中だ。タマスタ筑後での4月29日からウエスタン・リーグ3連戦はすべて先発出場を果たし、1軍ナイターのみずほペイペイに駆けつけていた。「疲れはめちゃくちゃあります。でもその疲れに甘えないように」ときっぱり。「まずはいい睡眠が大事。とにかくあんまりスマホ見ないように。そういう小さいところから意識している」と、故障者続出の中、出場のチャンスに燃えている。

 チームは今季初の3連戦3連勝で、最下位を脱出した。

「若い選手が多いというのもあって、負けがこんでいるシーズンなんですけど、雰囲気はずっといいです」と小久保監督。代役でヒーローになった広瀬について「急きょのスタメンでそれでヒーローですから。そういうのは本当に自信にして、野球人生を送ってほしい」とさらなる成長を願っていた。

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