◆JERA セ・リーグ DeNA1ー3巨人(4日・横浜)

 開幕から30試合目で甲斐が初めて先発から外れ、今季初スタメンの岸田が攻守で躍動して一発回答した。

 甲斐のFA加入で相乗効果、捕手陣のレベルアップを期待していた阿部監督。

甲斐をメイン起用する中で岸田と大城卓について「たまにスタメンで行く時、俺が(マスクを)かぶって負けたら絶対嫌だとかそう思ってほしい」と話していた。この日がまさにそうだった。

 現役時代、阿部捕手の控え捕手としてチームを支えた実松バッテリーコーチ。岸田について「甲斐さんじゃないから負けたって言われるのが嫌だったと思う。そこは自分も経験したことがある。阿部さんじゃなかったから、と言われるのが嫌だったから」とたたえた。

 「岸田も卓三も日頃からいつ出てもいい準備をしてくれている。甲斐も今まで自分がやってきたものと違うものをベンチから見られたと思う」と同コーチ。甲斐が心身ともにリフレッシュしながら岸田が存在感を示した。2軍には小林、山瀬、郡、喜多もいる。巨人の捕手の層の厚さが証明された一戦だった。(巨人担当キャップ・片岡 優帆)

編集部おすすめ