◆第30回NHKマイルC・G1(5月11日、東京競馬場・芝1600メートル)

 ヴーレヴー(牝3歳、栗東・武幸四郎厩舎、父サトノクラウン)は前走の桜花賞で本命を打った馬。8着に敗れた後、浜中俊騎手に話を聞くと、「馬場ですね。

進んでいかなかった。本当はもう一列前が欲しかったけど」と肩を落としていた。

 レース当日は昼前から降り出した雨が徐々に強まり、桜花賞の時点で外差し傾向が非常に強い馬場だった。そのなかで最内枠。厳しい条件下でのレースだったと言える。

 最も理想的な形は2走前のエルフィンSのような好位抜け出しだろう。そのエルフィンSはのちにフローラSを勝ったカムニャックが4着だったように、決して相手に恵まれてのパフォーマンスではない。引き続き、マイルでいい馬場なら―。牡馬相手でも狙ってみたい伏兵だ。(山本 武志)

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