◆米大リーグ ブレーブス3―10ドジャース(3日、米ジョージア州アトランタ=トゥルイストパーク)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が3日(日本時間4日)、同じ岩手出身の後輩のメジャー初勝利を強力援護した。敵地・ブレーブス戦に「1番・DH」で先発出場。

大雨の影響で試合開始が約3時間も遅れる中、1―1で迎えた3回先頭。シュウェレンバックの甘いカーブを見逃さず、3試合ぶりの8号決勝ソロを打球速度107・3マイル(約172・7キロ)、飛距離415フィート(約126・5メートル)でバックスクリーンに放り込んだ。

 その瞬間、現地は午後11時5分だった。エンゼルス時代の18年には同11時50分に一発を放ったこともある。集中力を切らさず臨んでいた証拠だ。ロバーツ監督は「ここ数試合ではゾーン低めの球を見極め、ボール球は見送り、強くグラウンドの中央に打ち返している」とたたえた。初回先頭では試合開始を待ちわびた観客の前で中前打をマークし、4回2死では打球速度110マイル(約177キロ)の中前打。今季5度目の猛打賞で「実力を出せれば、チームに相当なプラスになる」と話してきた朗希に白星を届けた。

 8回の午前0時53分には四球を選び、フリーマンの3ランで生還。この日3得点でメジャートップの得点を「35」に伸ばした。試合開始直前にはブレーブス公式マスコットのブルーパーに絡まれ、試合後はクラブハウスで山本、佐々木と談笑。いつも、ド軍の中心にはこの男がいる。

敵地10連戦の2戦目。ロサンゼルスで待つ真美子夫人、長女にも雄姿は届いたことだろう。(中村 晃大)

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