◆阪神大学野球春季リーグ戦 ▽最終節2回戦 関西外大12―10関西国際大(4日・ほっともっとフィールド神戸)

 阪神大学リーグは、関西外大が関西国際大との乱打戦を制した。大産大は甲南大にサヨナラ勝ち。

関西外大と大産大が、ともにポイント24で並んだため、8日にプレーオフで王者を決める。近畿学生リーグは、首位の奈良学園大が、神戸医療未来大との延長戦に勝利。2位の和歌山大は、阪南大に敗れてともに1勝1敗。3回戦で奈良学園大が敗れて和歌山大が勝つと、勝ち点と勝率で並びプレーオフ。それ以外のケースでは奈良学園大の連覇となる。

 初のリーグ制覇に王手をかけた。ポイントで並ぶ大産大がこの日の第1試合で勝利し、負ければV逸だった一戦。最大4点差をひっくり返し、13安打12得点したナインを西浦敏彦監督(62)は「まさか、まさかでした。信じて良かった」とたたえた。

 4番の一振りで、流れを引き戻した。2―2から4点を失った直後の7回。2点を返し、なおも2死一、二塁で渡辺大亮右翼手(4年)が左越え3ラン。

「決めちゃおうと。一発を狙っていきました」。今春で引退を決めているという星稜(石川)出身の主砲。大学通算5本目のアーチで、自身の競技人生を彩った。

 チームは23年春、2部東リーグで最下位に沈んだ。翌24年春に優勝し、昨秋から1部参戦。渡辺は「底辺を見てきた」という自負をもち、「1部の1位の舞台が見えてきたので、必死こいて勝つだけ」と意気込む。1966年の創部から59年。歴史に刻む1勝を取りにいく。(瀬川 楓花)

 〇…劇的勝利に大産大ナインは涙を浮かべた。9回1死満塁、2番・江口真朋(まなと)中堅手(2年)=明徳義塾=の右越え適時打でサヨナラ勝ちした。「先輩への思いもあった。

気持ちだけは強く持ち、うまく打てました」と、ほほ笑んだ。投げては、先発の長友一夢(ひとむ、4年)=大阪高=が8回2/3を1失点にまとめた。プレーオフに勝てば08年秋以来、17年ぶり11度目の優勝が決まる。4月に就任した市川哲也監督(47)は「昨日(3日)から、プレーオフまでやると言っている。勝つしかない」と気合を入れた。

編集部おすすめ