ラグビー7人制の世界最高峰シリーズ「HSBC SVNS 2025」で、ワールドチャンピオンシップのロサンゼルス大会に挑んだ女子日本代表は、7位で大会を終えた。プール戦でカナダ、ニュージーランド、英国に3連敗したサクラセブンズは、7位決定戦へ。
世界最高Sの総合順位を過去最高となる5位で終え、グランドファイナルへ。兼松由香ヘッドコーチは、協会を通して「素晴らしい舞台に連れていってくれた今季SDSの選手、スタッフ全員に感謝いたします。また、いつも温かい応援で、サクラセブンズの成長を後押ししてくださった皆様、本当にありがとうございました」と感謝を述べた。メダル獲得に挑んだが、世界の壁は厚く。ただ、シリーズ3位のフランスに最後に勝ち「今シリーズ一度も勝てていない3強(総合3位以上)に勝つという『ブレイクスルー』を達成してくれました。『3.5位』の価値ある勝利を掴んだ13人の選手たちを誇りに思います」と讃えた。
主将を務めた田中笑伊は「ベスト8以上の相手にサクラセブンズらしいラグビーを出し続けることの難しさ痛感しました。ただ2日目切り替えて最後今シーズン全然勝てなかった3位のフランスに勝利することができ、サクラセブンズらしいラグビーを体現し勇気や感動を与えることができたチームメイトを誇りに思います」と総括。初めてサクラセブンズ入りし、フランス戦でトライを挙げた松田向日葵は「今まで勝てなかったフランスに勝てたこと、本当に嬉しかったです」と喜びを語った。
24年パリ五輪では、過去最高の9位だった女子日本代表。今季シリーズ第4戦のバンクーバー大会では史上初の4強入りなど着実な成長を遂げ、28年ロス五輪では「金メダル」を目標に掲げている。