◆JERA セ・リーグ 巨人1ー10阪神(5日・東京ドーム)

 巨人が阪神に逆転負けした。開幕投手をつとめながら不調で2軍調整していた戸郷翔征投手が、今季初勝利を目指して4月11日の広島戦(マツダ)以来の1軍での先発マウンドにあがったが、4回に同点アーチを許すなど6回5安打3失点(自責2)で降板。

7回から救援した2番手・横川凱投手は4失点、3番手・堀田賢慎投手も3失点と阪神打線を止められなかった。

 戸郷は1回、先頭の近本光司外野手を遊ゴロ、中野拓夢内野手は四球で歩かせたが、森下翔太外野手を151キロのストレートで遊ゴロ併殺打。

 打線は1回2死から吉川尚輝内野手が中前打、岡本和真内野手は左中間安打を放ったが、二塁を狙ってタッチアウトとなり、先制のチャンスを逃した。

 2回の戸郷は5番・大山悠輔内野手を152キロのストレートで空振り三振に仕留めるなど3者凡退。3回も小幡竜平内野手を150キロのストレートで空振り三振に打ち取るなど3人で片付けた。

 巨人は3回、先頭のヘルナンデス外野手が四球で出塁。戸郷が送りバントを決め1死二塁、泉口友汰内野手が右前打でつなぎ一、三塁とすると、スタメンに復帰した若林楽人外野手が右犠飛を放ち、1点を先制した。

 1点の援護をもらった戸郷だが4回に同点に追いつかれた。2死から3番・森下に、カウント3ボールからのストレートを左翼スタンドに運ばれる4号ソロ本塁打を打たれ、同点とされた。5回は3者凡退に抑えた。

 戸郷は6回につかまった。先頭の小幡竜平内野手のボテボテの三塁線のゴロが内野安打となり、送りバントと二ゴロで2死三塁とピンチを迎え、中野拓夢内野手の三塁内野安打で1点を勝ち越され、一塁悪送球で2死二塁となり、続く森下翔太外野手に右前タイムリーを許し3点目を奪われた。

佐藤輝明内野手の右翼線二塁打でなおも二、三塁とピンチが続いたが、大山悠輔内野手は二ゴロに打ち取り、踏ん張った。

 戸郷は6回までで降板し、7回からは2番手で横川が登板。1死から途中出場の梅野隆太郎捕手に四球。送りバントでの2死二塁から2連続四球を与え満塁となり、さらに中野拓夢内野手にはカウント2ストライクと追い込んでから、押し出し四球を与え、4点目を奪われた。なおも満塁から森下翔太外野手に遊撃のグラブをかすめる左前打を打たれ、2点を追加されこの回3点目。1-6と一気にリードを広げられた。

 8回も続投した横川は大山、前川右京外野手に連続右前打され、送りバントでの1死二、三塁から小幡に中前適時打を打たれ7点目を奪われた。

 9回からは3番手で堀田がマウンドにあがったが、中野に左前打、森下にはこの試合4本目のヒットとなる左越え二塁打で無死二、三塁とされると、佐藤輝には右中間スタンドに11号の3ラン本塁打を浴び、10点目を失った。

 打線は4回以降、阪神の救援投手陣にノーヒットに抑えられ、完敗だった。

編集部おすすめ