右大腿(だいたい)二頭筋筋損傷からの復帰を目指す巨人・丸佳浩外野手が5日、ジャイアンツ球場で残留練習に参加した。

 開幕直前の3月22日・ロッテとのオープン戦(東京D)の走塁時に負傷。

4月上旬、負傷後初めて屋外での打撃練習を行うなど、患部の状態を見ながら練習を行ってきた。

 この日、屋外で行ったフリー打撃ではサク越えを披露。見守ったファンからは拍手が沸き起こった。

 打撃練習後には、負傷後初めて左翼の守備位置でノックを受け「予定通りにできている。あとは盗塁のように、止まっている状態から100パーセントの動きができれば、実戦になるかな」と、順調な回復ぶりを見せた。

 その後はポール間走と、5種目計10本の階段ダッシュで精力的に汗を流した36歳のベテランは「キツイ」と一言。それでも練習を終えると25分間、駆けつけたファンのサインや写真に笑顔で応じ「東京ドームで待っています」、「早く戻って来てください」と声をかけられた。

 復帰戦は未定としながらも、6日はファームのイースタン・リーグ、DeNA戦(Gタウン)の試合前練習に参加し、一通りの動きを確認する予定。9日からの西武2軍戦(カーミニーク)にも同行して練習を行う見通しで、復帰に向けて着々と準備を進めている。

 1軍は右翼・キャベッジを除き、左翼と中堅を固定できていない状況で「まずは再発しないように、万全でプレーすることが最優先。(1軍は)みんなの力で首位にいる。少しでも早く力になりたい」と力を込める。

 現在首位を走るチームに、百戦錬磨の背番号8が復帰すれば、2連覇に向けての勢いはさらに加速する。

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