◆プロボクシング ▽WBA、WBC、IBF、WBO世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下)王座統一戦12回戦 〇井上尚弥(8回TKO)ラモン・カルデナス●(4日=日本時間5日、米国ネバダ州ラスベガス T―モバイル・アリーナ)

 世界4団体スーパーバンタム級統一王者・井上尚弥(32)=大橋=が、WBA世界同級1位ラモン・カルデナス(29)=米国=に8回45秒TKO勝ちして統一王座を防衛したことについて、かつて対戦した世界2階級制覇王者スティーブン・フルトン(30)=米国=が「試合終了は少し早すぎた」と“問題提起”した。

 現WBC世界フェザー級(57・1キロ以下)正規王者のフルトンは試合後、自身のXで「いい試合だった」と投稿。

さらに「少し早すぎるというのが私の意見です」とレフェリーが試合を止めるのが早かったのではないかと続けた。

 さらに「試合終了は予想していたが、単純に少し早すぎた。批判する人がいるかもしれないが、確かに私は何度も彼を称賛してきた。しかし、あの試合終了は少し早すぎたと思う」などと投稿。それでも「全体的には、単純に素晴らしい試合だった」「今週のファイトで他のものよりよかったけど」などと“フォロー”も忘れなかった。

 フルトンは23年7月、当時WBC&WBO世界スーパーバンタム級の2団体統一王者だったが、井上の挑戦を受け、8回TKO負け。その後、フェザー級に階級を変更して25年2月にブランドン・フィゲロア(米国)に判定勝ちしてWBC世界フェザー級王座を奪取した。井上がフェザー級に上げた場合、再戦の可能性もあったが、フルトンはスーパーフェザー級(58・9キロ以下)に上げて世界3階級制覇を目指すと伝えられている。

 フルトンはXで「今夜最後のツィート。井上がMJの恐ろしい尻をぶっ叩いてくれるといいな!」と、9月のWBA世界スーパーバンタム級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)との対戦に向けて“エール”を送ることも忘れなかった。

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