元日本ハムの斎藤佑樹氏が5日、北海道・長沼町で「斎藤佑樹野球場プロジェクト」のスターティングイベントを行った。同町の舞鶴スポーツ公園だった場所に、少年少女専用サイズの「はらっぱスタジアム」を開設した。

モニュメントをお披露目し、ゲスト参加した日本ハム・栗山英樹CBO(チーフベースボールオフィサー)と始球式で対決。地元少年野球チームが記念試合を行った。

 斎藤氏は「野球界に何が恩返しできるだろうという思いから、野球場をつくることが1つの可能性としてあるかなと思った」。関東を中心に約50か所を視察し、もともとグラウンドで平らな土地だったことも決め手となり長沼町に決定。当初は雑草が生い茂るなどかなり荒れた状態だったが、昨年8月から本格的な作業に入り、目標だった「こどもの日」のスタートを実現させた。

 球場は少年野球の規格である両翼70メートル、センター85メートル。フェンスの高さは1・5メートルとなっている。斎藤氏は「子どもたちの球場ってランニングホームランばっかり、やっぱりオーバーフェンスのホームランを打つという体験を日本の子どもたちにして欲しい」と語った。

 敷地面積は2・6ヘクタールと広大で、今後は宿泊所などさまざまな施設をつくることも検討していくという。この日は、バット材として期待される「ダケカンバ」を植樹し、外野フェンスを茶色のペンキで塗装。今後はグラウンドを天然芝にする作業に入り、今夏から本格的に運用できることを目指していく。

 球場脇の土手に上がるとエスコンが見えることもあり、斎藤氏は「北海道につくろうと思って目がけてつくった訳ではなくて、たまたまこの場所が巡り巡って土地を探している中で出会えた土地だったということは、すごく運命的なものも感じる。

エスコンフィールド北海道が見える場所でもあるので、この野球場でプレーした子どもたちが、いつか本当にエスコンフィールド北海道でプロ野球選手として。あそこを見ながら目標にしている姿もすごくいいなと思います」と語っていた。

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