◆JERAセ・リーグ 中日1―2DeNA(5日・バンテリンドーム)

 プロ初登板初先発した中日のドラフト1位・金丸夢斗投手が、6回5安打2失点、8奪三振でプロ初黒星を喫した。

 初球はDeNA・桑原に内角直球を投じた。

球速152キロが表示されると、球場のファンはどよめいた。先頭の桑原を遊ゴロ、牧からプロ初の空振り三振を奪い、続く度会を左飛に打ち取り、完璧な立ち上がりを見せた。

 だが、1―0の4回1死から、オースティンに2打席連続となる四球を与えると、そこから2連打で1死満塁とピンチを広げた。続く、山本に148キロの内角直球を左前に運ばれる2点適時打で逆転を許した。5回以降は三者凡退を続け、修正したが、「慎重にいきすぎてしまった。チャンスの場面で、一発で仕留める集中力が1軍はすごいし、これからは攻めていけるようにしたい」と課題を明確にした。

 1度、抹消される予定だが、ドラフト会議でくじを引き当てた井上監督は「いいスタートもしながら、苦い経験も最初にできた。あれだけのパフォーマンスを見せてくれた。(登板間隔を)空けすぎてもあかん」と遠くはない次回登板を示唆した。

 ルーキーを援護したい打線は、3回に木下の2号ソロで先制するも、4回以降は沈黙。3安打1得点の拙攻で、チームは3連敗。借金は2となった。

 金丸の主な一問一答は以下。

――投球を振り返って

「初回から、自分の武器であるストレートを球質良く投げれたのでよかったんですけど、4回にバタバタしてしまったので、そこは次の試合の反省だと思います」

――1軍で手応えを感じた部分は

「まっすぐは通用するなと思ったけど、スイング力もあるので、少し甘く入ると差し込んでてもヒットゾーンに運ばれるって感じたので、これからに生かしていきたいです」

――マウンドの雰囲気は

「マウンドに上がるまでは緊張してたんですけど、初回が終わってから、力も抜けましたし、楽しさの方が大きかったです」

――4回は球速が落ちた

「ピンチになって、焦りが出て、体のバランスがずれたりした。あの回はおかしかったですね」

――5回には修正できた

「そこは僕のいいところなので、点を取られても、次の回から切り替えることができたのでよかったです」

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