◆JERA セ・リーグ 巨人1ー10阪神(5日・東京ドーム)
試合終盤はプラス要素がなかった。5回まで投手戦だったが、6回からは2、3、1、3と阪神に毎回得点を許し、4イニングで計9失点。
もともと7日まで9連戦の日程だった。当初、首脳陣はメイン捕手でフル回転してきた甲斐を連戦中に2試合休ませることを検討。グリフィン先発時に岸田、戸郷先発時に大城卓の予定を立てた。両投手が久しぶりの1軍先発という点も考慮し、昨年まで多く組んでいたコンビで臨んだ。2日のDeNA戦(横浜)が雨天中止になり、グリフィンの登板が3日から4日の同カードに変更となったが、バッテリーは当初のプラン通りに進め、結果的に開幕から29試合連続スタメンだった甲斐が2試合連続ベンチスタートになった。
4日のグリフィンと岸田に続き、戸郷と大城卓も奮闘。4回2死まで阪神打線を無安打に抑え、5回まで森下のソロのみで1安打投球。6回3失点ながら明るい兆しは見えた。捕手陣の層の厚さをあらためて示した。
今季の伝統の一戦は7戦計11得点で1勝6敗。東京Dの阪神戦で開幕から4戦4敗は球団21年ぶり、こどもの日の東京D阪神戦は通算4戦4敗となった。23年に6勝18敗1分けと惨敗も、昨年は12勝12敗1分けと苦手意識を一掃したはずの今カード。嫌な流れを変えたい。(片岡 優帆)