◆イースタン・リーグ 巨人2×―1DeNA(5日・ジャイアンツタウンスタジアム)

 巨人の中山礼都内野手(23)が5日、2軍降格の悔しさを糧にサヨナラ打を放った。イースタン・DeNA戦(Gタウン)に「1番・二塁」で出場。

9回に同点に追いつき、なお1死三塁でマルセリーノの初球、高めのチェンジアップを逃さずに右越えへサヨナラ打を運んだ。お立ち台では「ここで決めたいと思って打席に立った。少し(タイミングを)抜かれたけど、芯に当たってくれて外野まで飛んだので良かった。めちゃくちゃうれしかった」と振り返った。

 5年目の今季は開幕1軍入りを果たしたが、打率2割1分3厘と低迷。4日に2軍降格となり、「もう二度と、こういう悔しい思いをしないように」と誓った。迎えた9回。三振や内野ゴロは避けたい場面で、初球の高めに浮いた変化球を確実に捉えて、チームの連勝を5に伸ばした。

 桑田2軍監督は「状況を頭に入れながら、やりきったことは素晴らしかった」と評価。再昇格へ向けて力強く歩み出した若武者は「『もう一回やってやる』という気持ちで試合に臨んでいます」。もう一度戦いの舞台に戻るため、結果を積み重ねていく。(小島 和之)

編集部おすすめ