◆JERAセ・リーグ ヤクルト0―4広島(5日・神宮)

 広島は、ブルペンデーを採用した一戦で6投手が完封リレーでつないだ。2021年10月9日の巨人戦(マツダ)以来1304日ぶりの先発・高橋昂也投手が、3回1安打無失点と好投。

1点リードの4回から2番手で2回無失点と好投した鈴木が、昨オフに現役ドラフトで移籍した9投手で一番乗りの白星で通算10勝目を手にした。4点リードの9回は栗林が締めくくった。6投手の継投で9回完封は球団史上初めて。チームは7連敗で最大借金2を背負った後、3連勝で再び貯金1に。今季は神宮、東京D、横浜の首都圏3球場で8戦全敗だったが、9戦目の初勝利となった。

 新井貴浩監督の試合後の主な一問一答は以下。

 ―先発の高橋投手が大きな働き

 「大きいね。本当にナイスピッチングだった」

 ―鈴木投手ではなく高橋投手を先発マウンドに送った

 「(高橋)昂也はキャンプ、オープン戦とすごく良かった。オープン戦も結果を出していたんだけど、枠の問題でファームからのスタートになった。ファームでもいい投球を続けていて、頭から投げさせてあげたいというのがあった」

 ―3回39球で降板。4回も続投の選択肢は

 「それ(球数)も見ながら、何回というのは決めずに(投球内容を)見ながら決めていこうと思っていた。最初から飛ばしていたから、あそこで代えようと思って、スパッと代えました」

 ―2番手以降も好投

 「鈴木もそうだし、島内も、森浦、塹江、栗林も。

言ったら“ブルペンデー”みたいな感じだったけど、本当にみんな頑張ってくれた。ナイスピッチングだった」

 ―9回は4点差あったが栗林投手を投入した

「もうちょっと点が入っていたら変わっていたけど、この球場なので。だから、栗林にいってもらいました」

 ―昨年オフに現役ドラフトで加入した鈴木投手が初勝利

 「今日みたいな日もそうだし、いろんな展開で投げてくれる。ベンチからしたら、すごくありがたい存在です」

 ―5月5日は球団OBで名リリーバーだった清川栄治さんの命日(24年死去)。そういう日に6投手が完封リレー

 「自分が若い時は投手コーチでおられた。本当に喜んでくれているんじゃないか」

―打線は好調のファビアンが決勝ソロ

 「大きかったね。先制のホームラン。その後の打席もいいバッティングだったと思う」

 ―4日の中日戦でスタメンを外した小園選手が1安打2四球で二盗も成功させた

 「ヒットを打った打たないでなしに、今日はいい姿で野球をしていたと思います」

 ―何か話はしたか

 「何にも話はしていない」

 ―首都圏の球場で今季初勝利

 「本当に良かったね。まだ神宮、ハマスタ、東京Dで勝ちゲームを見せられていなかった。今日もたくさんのカープファンの皆さんが来られて、関東で初めての勝利を見ていただけて良かったです。ホッとしました」

編集部おすすめ