日本高野連が、早ければ来年センバツからのDH制導入を検討していることが6日、分かった。1月に始まった「7イニング制等高校野球の諸課題検討会議」で議題に挙がっており、12月までにビデオ判定などとともに対応策をまとめる予定。
東京六大学は、来春リーグ戦からのDH制導入を決定。DH制なしはプロ野球のセ・リーグなど少数派に。同幹部は「世界的な潮流」と、導入は不可避だと説明した。高校野球で新チームの公式戦が始まる秋からの実施を推す意見もあるが、「周知期間が必要」と、今秋からの実施は困難とした。
DH制は打撃が得意な選手の出場機会が増え、投手の負担軽減につながる。2022、23年にU―18日本代表を率いた明徳義塾・馬淵史郎監督は「大賛成。夏場は投手が大変なので、練習試合では3分の1くらいはDH制でやっている。(適応の難しさは)全然ない」、大阪桐蔭・西谷浩一監督は「選手に可能性が広がり、多様性を持って戦える。現場としてはありがたい」と歓迎した。
一方で、強豪校との実力差がさらに広がる懸念も。東洋大姫路・岡田龍生監督は「(導入は)賛成だが、それはあると思う。