◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ プロアマ戦(7日、茨城GC東C=6675ヤード、パー72、報知新聞社後援)

 ルーキーの吉田鈴(りん、大東建託)が練習場で最終調整した。コースは6日に雨の中、18ホールを回った。

「距離が長くて、グリーンも硬い。アンジュレーション(起伏)はないが、止まらないのでグリーンオンさせることが難しい。アプローチはパーを取れるか取れないか、重要なところになってくる」と印象を語った。

 キーポイントに挙げたアプローチは、この日入念に練習。「先週良くなかったので、基礎から初めて良くなってきた。あしたどうなるかが楽しみ」とメジャーセッティングの深いラフにも手応えをつかんでいる様子だ。カラーからユーティリティーでボールを転がす練習も繰り返し行っていた。「慣れるとパターと同じ感じで打てる。気持ち悪かったり、大ミスはしない。使えるところは使っていきたい。そういう技を持っておくと、困ったときに使える」とほかの選手のプレーを見て、自身も取り入れ始めたと狙いを話した。

 西Cで開催された23年大会は姉の優利が優勝した。

当時はコースに来られなかったが、映像は何度も見て研究を重ねている。「雨が強くて、条件もコースも違うけど、雰囲気は一緒。2メートルのパットが1メートルオーバーしたり。神経疲れるなと感じた」とイメージを膨らませている。

 姉妹Vを果たせば福嶋晃子・浩子姉妹、堀奈津佳・琴音姉妹、岩井明愛(あきえ)・千怜(ちさと)姉妹に次いでツアー史上4組目となる。同一大会制覇なら史上初。先月17日の優利の誕生日には、姉からのリクエストでルイ・ヴィトンのカチューシャをプレゼントした仲良し姉妹だ。「実力者しか上に来られない。目標を低くしすぎないで、色んなことを感じられたら。トップ10を視野に入れつつ、週末に伸ばせたら」と快挙達成へ意欲を見せた。

 ◆主な姉妹プロ 姉の福嶋晃子(国内24勝、米2勝)と妹・浩子(国内1勝)、姉の堀奈津佳(同2勝)と妹・琴音(2勝)、双子の姉・岩井明愛(6勝)と妹の千怜(8勝)など。福嶋姉妹は16年に浩子が初優勝し、史上初の姉妹V。

岩井ツインズは23年に史上初の双子優勝、23年と24年に姉妹の同一年Vを達成。

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