◆プロボクシング ▽49・8キロ契約8回戦 〇吉良大弥(判定)ジャクソン・サパタ●(11日、東京・大田区総合体育館)

 WBA世界ライトフライ級6位の吉良大弥(21)=志成=が、同級13位ジャクソン・サパタ(28)=ベネズエラ=を3―0の判定で下し、デビュー3連勝を飾った。

 昨年6月のプロデビュー戦、10月のデビュー2戦目ともに1回KO勝ち。

3戦目で初めて世界ランカーと対決した。初回からハイテンポな打ち合いとなったが、吉良の左フック、右ストレートが的確にヒット。7回、左ボディーでダウンを奪うと、最終8回にもダウンを追加。ジャッジ2者が79―71、1者が80―70と大差をつける完勝だった。

 世界ランカーを圧倒する内容にも、試合後は「自分のボクシングをしていない状態で、相手の土俵に付き合って無理やり潰したみたいな感覚だった」と反省が口をつき、「いいところが全部出れば100点だし、悪いところが全部出れば0点なんで、今日は0点じゃないですかね」と厳しく自己採点した。

 それでも勝利のバトンをジムの先輩の堤駿斗、井岡一翔につなぎ「とりあえず勝ててよかったなっていう感じです。もう負けたら終わりの世界。そこはマストでしっかりと取りたかったので」と安堵(あんど)の表情。

 世界挑戦へ向けては「今回の試合から次の試合で大きく変われるかっていうとまだまだだと思うんで、そこはより慎重に見ていきたい」と話し、「何かタイトルを取れたらなと思う。どんな試合も、何か経験になるように持っていきたい」と地域タイトル挑戦も視野に入れた。

 戦績は吉良が3戦3勝(2KO)、サパタが11勝(9KO)3敗2分け。

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