◆プロボクシング ▽スーパーフェザー級(58・9キロ以下)8回戦 砂川隆祐―上原拓哉(5月13日、東京・後楽園ホール)
世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(32)=大橋=のスパーリングパートナーを務めた日本スーパーフェザー級2位・砂川隆祐(26)=沖縄ワールドリング=が13日、大橋ジム主催興行「フェニックスバトル135」で上原拓哉(29)=ライオンズ=との同級8回戦に臨む。12日は都内で前日計量を行い、両者ともにクリアした。
砂川は先月、5月4日(日本時間5日)にWBAスーパーバンタム級1位ラモン・カルデナス(29)=米国=との防衛戦を控えていた井上から“仮想カルデナス”として指名を受け、スパーリングパートナーを務めた。モンスターとは6ラウンドを2回、計12ラウンド拳を交えた。
「想像した以上に強かった。一番僕がびっくりしたのは、パワーですね。特に右ストレートがすごかった。(井上が2階級下だが)そうとは思えないぐらい強かった」
もともとは、5月28日に世界初挑戦を控えるIBF世界スーパーフェザー級3位力石政法(30)=大橋=のスパーリング相手として招聘された。その様子を見た井上から、カルデナスとスタイルが似ているとしてパートナーに抜てきされた。
「もちろん名誉なことですし、びっくりしたし、同時に、怖かったのもあります(笑)」
カルデナス戦もライブ配信で観戦した。
「すごかったですね。もうほんとにめちゃくちゃ面白かったです。やっぱハラハラした部分もありましたが、ほんとにすごい方だなと改めて思いました」
スパーリング後、井上にアドバイスも授かったという。
「左ボディーがめちゃくちゃすごかったので、どうやって当ててるんですか? って聞きに行った。
昨年12月、日本同級挑戦者決定戦で原優奈(真正)と1―1の判定で引き分けて以来の試合となる。
「目標は日本タイトルを取ること。あしたは倒して派手に勝ちたいです」
井上、力石と世界トップレベルの選手と拳を交えた経験を、飛躍につなげる。
戦績は砂川が3勝(2KO)1分け、上原が18勝(11KO)3敗。