◆大相撲夏場所2日目(12日、東京・両国国技館)

 東十両7枚目・友風(中村)が同東8枚目・志摩ノ海(木瀬)を押し出して1勝1敗とした。

 余裕があった。

志摩ノ海を崩すために引き技をはさみ、最後は正面に向き合って右のど輪で押し出した。「いい相撲でした」。確かな手応えに自然と笑みがこぼれた。

 これで志摩ノ海戦は2018年の九州場所2日目の初対戦から、なんと負け知らずの12連勝となったが、取組前は緊張でガチガチだったという。「今日こそは負けてしまうかもしれないと考えてしまう。足を滑らせても、つまずいても負ける時は負けますから。嫌なことばかり頭に浮かんでしまいました」。

 場所前は友風曰く「がらにもなくめちゃくちゃ稽古をしました。(師匠の)中村親方(元関脇・嘉風)が乗せてくれるので、やらされるのではなく、自分から率先して稽古をしました」と声を弾ませていた。

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