◆第47回新潟大賞典・G3(5月17日、新潟競馬場・芝2000メートル)=5月13日、美浦トレセン

 レガーロデルシエロ(牡4歳、美浦・栗田徹厩舎、父ロードカナロア)は失明の危機を乗り越えて初タイトルを目指す。

 異変は2走前のノベンバーSの後に起きた。

「目の病気になって手術をして、一時は失明の可能性もありましたが、よくここまで持ち直してくれました」と栗田調教師は復帰に安どの表情を浮かべる。その高い期待に応えるように前走の美浦Sを快勝。初の2000メートルを問題なくこなしてオープン入りを決め、重賞の舞台にたどりついた。

 父ロードカナロアは6~8ハロン、母デアレガーロも7ハロンで重賞Vと短い距離で活躍した。中距離路線での飛躍にトレーナーは「競馬を覚えていき、経験が生きてきた」と目を細める。軌道に乗った素質馬が連勝でG3も奪取する。

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