陸上男子走り高跳びで日本記録保持者の戸辺直人(JAL)が13日、女子走り高跳びで世界記録を持つヤロスラワ・マフチフ(ウクライナ)と都内で公開対談を行った。マフチフは18日のセイコーゴールデングランプリ(東京・国立競技場)に合わせて来日。

昨年2メートル10の世界記録を樹立し、その後のパリ五輪では金メダルを獲得。競技中に寝袋で休む姿が“眠れる森の美女”と話題になった。

 14歳で走り高跳びを始めたというマフチフ。きっかけを問われると、「姉は空手をしていて、約10年前にヨーロッパで2番になりました。最初は空手を勧められましたが、1、2週間でやめてしまった」と陸上競技を選択したことを告白。「世界記録も出すことができたので、正しい選択をした」と笑顔で明かし、戸辺も興味深そうにうなずいていた。

 陸上選手にとって今季の大一番は、9月に東京で行われる世界陸上だ。戸辺は「以前出場した東京五輪は無観客でしたが今年は満員の国立競技場になると思います。是非そこで僕も戦いたい」と気合を入れ、マフチフは「東京で世界陸上が行われることをすごく楽しみにしています。(メダル)競争も激しいと思いますが、全力を尽くします」と笑顔で意気込んだ。

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