◆第20回ヴィクトリアマイル・G1(5月18日、東京競馬場・芝1600メートル)
第20回ヴィクトリアマイル・G1(18日、東京)はG1馬2頭だけでなく、有力な4歳馬が多数出走。牡馬相手に金鯱賞を快勝したクイーンズウォークが、初のビッグタイトルへ万全の態勢を整えている。
見据えるのは頂点のみ。クイーンズウォークが、G1初制覇をかけてヴィクトリアマイルに臨む。前走の金鯱賞は、95年サマニベッピン以来となる30年ぶりの牝馬V。偉業を成し遂げた勢いは止まらない。
前走で心身両面の強さを示した。3番手追走から直線へ。重馬場にもひるむことなく、馬場の真ん中を豪快に突き抜けた。先に抜け出していた昨秋の天皇賞3着馬ホウオウビスケッツをゴール前でとらえ、鼻差で勝利。福永助手は「牡馬を相手にも強い内容で勝ち切ることができた。成長のうかがえる内容でした」と高く評価している。
20年朝日杯FS覇者グレナディアガーズの半妹として、期待を背負ってデビュー。24年のクイーンCで重賞を初勝利し、牝馬3冠戦線に駒を進めた。
マイル戦は桜花賞以来だが、今回の舞台はクイーンCと同じ。4勝中3勝が左回りとコース適性に不安はなく、福永助手は「対応できるのではと期待しています」と言葉に力がこもる。7日の1週前追い切りは川田が騎乗し、栗東・CWコースで6ハロン84秒2―11秒1と絶好の動き。同助手は「ジョッキーに乗ってもらって、好感触をつかんでくれたようです」と順調をアピールする。アスコリピチェーノ、ステレンボッシュと同世代のG1馬も集う一戦。牡馬を倒した経験も武器に、マイルのクイーンに輝く。(水納 愛美)