◆プロボクシング ▽日本ユース・ライトフライ級(48・9キロ以下)王座決定戦 〇瀬筒陸斗(8回KO)佐伯侑馬●(13日、東京・後楽園ホール)

 プロボクシングの4大日本ユース王座戦が行われ、日本ユース・ライトフライ級王座決定戦で、瀬筒陸斗(20)=M・T=が佐伯侑馬(22)=大橋=を8回1分52秒KOで下し、新王者に輝いた。

 サウスポー同士の一戦。

3回に瀬筒が左ストレートでダウンを奪うと、5回に佐伯が強烈な左ボディーをヒット。一進一退の攻防となり、互角の展開で迎えた最終8回、瀬筒が「アマチュア時代からの得意なパンチ。今まで以上にガツンという感触があった」という左ストレートで倒し、即座に佐伯陣営が棄権の意思を示した。

 瀬筒は会心のKO勝利に「2、3試合分の経験をさせてもらった。(5回の)ボディーが効いていた。(ポイントを)取られていると思っていたので、最終回は倒されてもいいのでいかなきゃと思った」と笑顔で話した。

 来年5月に東京ドームでの対戦が計画されている世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)とWBC世界バンタム級王者の中谷潤人(M・T)の所属ジム後輩同士のホープ対決となった。

 「試合前から盛り上がっていたので(笑)。最初は気にしないようにしていたが、会う人会う人から『相手は大橋だね』と言われていた。先輩にいいバトンを渡さなきゃと思ったので、よかった」

 米国でスパーリング合宿中の中谷から、12日にDMで「ベルト取ってこい。悔いなく楽しんでやれ」と激励のメッセージが届いたという。「ベルトを取ったぞと報告したいです。

冗談交じりで、次は潤人さんが取る番だと伝えておきます」と満面の笑みだった。

 ほか、日本ユース・ライト級王座決定戦では岩本星弥(21)=JBスポーツ=が小松直人(21)=森岡=に2回TKO勝利、日本ユース・フライ級王座決定戦では佐野篤希(21)=伴流=が砂川朝都夢(23)=琉豊=に判定勝ちし、新王者に輝いた。

 日本ユース・バンタム級タイトルタイトルマッチでは、王者・金城隼平(24)=RE:BOOT=が山口友士(23)=三迫=を判定で下し、防衛に成功した。

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