ラグビー・リーグワンで選手登録における新たなカテゴリーが追加されることを受け、23年W杯日本代表で、三重のBKレメキ・ロマノラヴァが自身のXに胸中を投稿。「日本のためにオリンピック出てワールドカップ2回出て日本国籍をとったけどカテゴリA―2になった!」とつづった。

 リーグワンは2026―27シーズンから、日本代表歴や代表資格のある「カテゴリA」を、A―1およびA―2に区分すると発表。A―1では新たに「日本の小中学校における義務教育期間(9年間)のうち、国籍に関わらず、6年以上を日本国内で過ごした選手」が加わった。海外出身で他国代表歴が無く、日本代表資格のある選手はA―2に分類。これまでは、日本出身選手と海外出身でも他国に代表歴がなく48か月間以上継続して日本を居住地としていれば「カテゴリーA」として登録が可能で出場機会を競っていたが、新たな制度では海外出身のカテゴリーA選手の出場機会が減少し、日本出身選手の機会増が見込まれる。リーグワンは「普及、育成」を理由としている。

 34歳でニュージーランド出身のレメキは19歳で来日し、14年に日本国籍を取得。16年11月に初キャップを獲得し、19、23年のW杯日本代表。16年リオ五輪は、7人制日本代表として日の丸を背負った。しかし海外出身選手がA―1となる条件として、リーグは日本代表30キャップを条件に。代表20キャップのレメキはA―2のカテゴリとなる。リーグワンは今回のカテゴリー選別に関して、ワールドラグビーの基準に沿ったと説明。A―2に分類される選手についても「出場枠は十分にある」と見解を示している。

 23年W杯代表のロックでBL東京のワーナー・ディアンズ(ニュージーランド出身、21キャップ)や、同代表で昨年に日本国籍を取得したBR東京のFW、ファカタヴァ・アマト(トンガ出身、10キャップ)はA―2のカテゴリー。リーチ・マイケル(BL東京)など海外出身選手の日本代表への貢献は計り知れず、レメキは“枠外”となった選手の胸中を代弁した形となった。リーグワンは、今変更に関して各チームの総意として説明している。

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