◆JERAセ・リーグ 広島3―0巨人(14日・マツダスタジアム)

 広島・新井監督は、2点リードの8回に栗林を送り込んだ。守護神は3者凡退でつなぎ、9回はハーンが3四球と制球に苦しみながら、3投手の完封リレーを締めくくった。

 指揮官は「彼に100%背負わせるんじゃなしに、今はハーンと2人で」と継投の意図を明かした。栗林の8回登板は、故障の影響でセットアッパーを務めた23年以来。今季は試合前まで防御率4・70と不安定だった。指揮官は、あくまで「併用」とハーンとの日替わり守護神を強調したが「彼にはいずれ自分の力で9回を取り戻せと伝えてある」と、奮起を促す狙いをのぞかせた。

 先発の大瀬良は「的を絞らせない投球ができた」と三塁を踏ませず、7回無失点で2勝目。18年4月以来11戦白星がない東京Dとは対照的に、マツダの巨人戦は通算13勝2敗。本拠地限定ではあるが“Gキラー”の本領を発揮。チームは連勝で首位・阪神に1・5ゲーム差とした。(畑中 祐司)

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