◆プロボクシング ▽IBF世界ミニマム級(47・6キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者ペドロ・タドゥラン―同級4位・重岡銀次朗(5月24日、インテックス大阪)

 前IBF世界ミニマム級王者で現同級4位の重岡銀次朗(25)=ワタナベ=が15日、都内の所属ジムで王者ペドロ・タドゥラン(28)=フィリピン=との世界戦に向けた練習を公開。ダイレクトリマッチでの王座奪還へ「仕上がりはすごくいい。

自分のボクシングの動きも少し変わった実感がある。スピード、安定感も増した。試合がすごく楽しみ。強い王者はたくさんいるが、僕だけに合ったスタイルを見て楽しんでいただけたら」と意気込みを語った。

 この日は、シャドーボクシング、サンドバッグ打ちを各2ラウンド披露した。試合へ向け、2階級上の日本フライ級王者・永田丈晶(27)=協栄=らをパートナーに、スパーリングだけで4月に83ラウンド、5月に42ラウンドを重ねた。マスボクシング(軽めのスパーリング)を含めれば、約200ラウンドの対人練習を行ってきた。町田主計トレーナー(50)も「予想以上に仕上がりはいい。銀次朗のポテンシャルをより引き出す練習が出来ている」と証言した。

 昨年7月、3度目の防衛戦でタドゥランに9回TKO負けし王座陥落。試合後は病院に緊急搬送され、8月に眼窩底(がんかてい)骨折の手術を行った。初黒星以来10か月ぶりの再起戦。

重岡銀は「正直な気持ちを言うとKOで倒したいが、『狙うなよ』といろんな人に言われてるんで、なるべく意識しないように。ただ、もちろん倒す隙があれば倒したい。それが裏目に出ちゃって前回みたいにならないように気を付けようと思ってます」とリベンジと誓った。

 戦績は、重岡銀が13戦11勝(9KO)1敗1無効試合、タドゥランが22戦17勝(13KO)4敗1分け。

 試合は、ABEMAで無料ライブ配信される。

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