◆ヴィクトリアマイル追い切り(15日・栗東トレセン)
第20回ヴィクトリアマイル・G1(18日、東京)の出走馬が15日、確定した。東西トレセンで2頭が追い切られ、ビヨンドザヴァレーは橋口慎介厩舎=栗東=が2週連続タイトルへ万全仕上げ。
最高のムードでG1へ―。ビヨンドザヴァレーは菱田を背に栗東・坂路で単走追い。小気味いいリズムから、ゴールに近づくにつれてギアを上げると、55秒8―11秒7でフィニッシュ。ラスト1ハロンは自己ベストと充実ぶりがあふれ出た。
見守った橋口調教師は「指示通りです。馬の感じはめちゃめちゃいいですね。昨年の秋から、柔らかみが出てきて反応も良くなってきました」と成長に確かな手応えを得た。前走の阪神牝馬Sは0秒2差の4着。決め手勝負に敗れたが、相手強化でも崩れなかった。「雨が降って上がりがかかる方がいい」と下り坂の天気予報も後押しとなる。
手綱からも状態の良さが伝わってきた。
厩舎は先週、エプソムC(セイウンハーデス)とNHKマイルC(パンジャタワー)を連勝。とてつもない勢いに乗る。指揮官が「厩舎の流れがいいので、一発ないかなと思っています」と言えば、鞍上も「どこまでやれるか楽しみ。いい流れに、僕も乗りたいです」と前向き。2週続けて東京マイルG1の主役を奪う。(山下 優)