◆米大リーグ ドジャース―アスレチックス(15日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が15日(日本時間16日)、本拠地・アスレチックス戦に「1番・指名打者」でスタメン出場し、3、4打席目に14、15号と2打席連続アーチを描いたが、16―2で14点をリードした6回1死一塁の5打席目は3番手右腕・スペンスと対戦して二ゴロに倒れて3打席連続弾とはならなかった。

 アスレチックスの先発は、オスバルド・ビド投手(29)。

身長190センチながら体重79キロというメジャーリーガーでは珍しい細身の右腕には、23、24年に対戦して4打数無安打2三振と抑え込まれて苦手にしていた。

 1回表に1点を失い、1点を追って迎えた初回先頭の1打席目。カウント2―2から高めの95・4マイル(約153・5キロ)を力強くスイングしたが空振り三振に倒れた。2試合連続の先頭打者本塁打とはならなかったが、続くベッツが四球で出塁して二盗を成功させると、フリーマンの右前適時打で同点。さらにマンシーの2ランで勝ち越し、大谷もベンチで笑顔で出迎えた。

 1点リードの2打席目は1死一、三塁で立った大谷。初球のスライダーに反応し、打球角度43度で右翼へはじき返して本拠地のファンは総立ちになったが、柵越えまではあとひと伸び足りない飛距離343フィート(約105メートル)だったが、右犠飛で2試合連続の打点をマークした。

 2戦連続アーチが出たのは7―2で迎えた3回1死一、二塁の3打席目。2ボールからの3球目だった。2番手右腕・アレクサンダーの外角チェンジアップを捉えると、逆方向への飛球で左中間席へ運んだ。三塁を通過する直前には右手を挙げてガッツポーズを作り、本拠地は大きく沸いた。14号3ランの打球速度は102・9マイル(約165・6キロ)、飛距離382フィート(約116メートル)、打球角度28度だった。

 勢いは止まらない。13―2で11点リードの4回1死一塁の4打席目。またしてもアレクサンダーのシンカーを捉えると中堅へ今季初の2打席連続アーチを放った。15号2ランは、打球速度109・6マイル(約176・4キロ)、飛距離418フィート(約127メートル)、打球角度21度の弾丸ライナーだった。この時点でジャッジ(ヤンキース)、シュワバー(フィリーズ)に並ぶ両リーグトップの15本塁打となった。

 この日は、来場者全員に昨季の「50―50」(50本塁打&50盗塁)を記念したボブルヘッド人形が配布される試合。昨年8月28日には愛犬のデコピンを抱えた人形配布試合で、試合前にはデコピンの始球式を成功させると、いきなり先頭打者本塁打を放った。今年4月2日には、同点の9回にサヨナラ本塁打を放ってみせた。試合後には「自分にとって特別かなと思うので、そういう日を作ってもらって、そういう日に打てるというのは、選手にとっては特別なことだと思うので、いい夜だったと思います」と満足そうに振り返っていた。

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