俳優の加藤清史郎が、人気ミュージカル「デスノート THE MUSICAL」(11月、東京建物Brillia HALL)の10周年記念公演で、主人公・夜神月を演じることが16日、発表された。俳優の渡邉蒼とダブルキャストで務める。
2003年から06年まで週刊少年ジャンプで連載され、実写化もされた人気漫画「DEATH NOTE」(原作・大場つぐみ氏、作画・小畑健氏)が原作。15年に初演を迎え、同年には韓国でも上演した。17、22、23年に再演を行い、23年にはロンドンでコンサートバージョンが上演されて全公演完売。国内外で注目を浴びる人気ミュージカルだ。
頭脳明晰(めいせき)な高校生・夜神月(やがみ・らいと)が、「このノートに名前を書かれた人間は40秒で死ぬ」と書かれた一冊のノートを拾い、“新世界の神”キラとして犯罪者の粛清をしていく物語。節目の公演で月を演じる1人が、加藤だ。1歳から芸能活動をはじめ、11年に「レ・ミゼラブル」で初舞台を踏む。その後も「未来少年コナン」などに出演。多彩な経験を積み重ねた加藤が演じる月に注目が集まりそうだ。
加藤は「10年前、日生劇場(初演)で一般客として楽しませてもらったこの作品に、このような形で携わらせていただけるだなんて、想像もしていませんでした」と感慨深げ。「『DEATH NOTE』のユーモアとメッセージで溢(あふ)れる世界を、躍動的なフランク・ワイルドホーンの音楽に乗せて、誰もが簡単にそれぞれの正義を振り翳(かざ)し、直接的、ないしは間接的に裁きを下せるようになった今の時代に、夜神月、キラとして、何かを残すことができたら、と思います」と力を込めた。
ダブルキャストの渡邉は「“正しさ”がゆっくりと過激な思想へと姿を変え、青年を飲み込んでいくその様はこの上なく魅力的です。
キラと対峙(たいじ)するL役を三浦宏規、キラに惹(ひ)かれる少女・弥海砂役を鞘師里保、死神リューク役を浦井健治が務める。