東京・墨田区に本拠地を置くプロeスポーツチーム「INSOMNIA」が16日、3月に行われたチーム戦略バトルゲーム「ポケモンユナイト」のアジア大会優勝と世界大会出場報告のため、山本亨区長を表敬訪問した。

アジア各地域でのリーグ戦には約1600チームが参加。

勝ち上がった強豪16チームによって3月29、30日の2日間行われた激闘は、会場の新宿三角広場に約1万人のファンが来場する注目ぶり。熱戦を制し、アジア王座になった「INSOMNIA」は8月の米カリフォルニア州アナハイムでの世界大会では、ユニホームに墨田区のシティプロモーションロゴマークを入れて戦うことをこの日、明らかにした。

 Obuyan(おぶやん)とTsunTsun(つんつん)、USAKAZU(うさかず)の3選手に、チームの本橋壮太代表は「世界一になって墨田区をeスポーツの聖地にしたい」と声をそろえて抱負を語ると、山本区長も「お話を聞いてeスポーツの魅力と皆さんの頑張り、努力がよく分かった。ぜひ世界王者になってまた報告にきてもらいたい」とエール。さらに「墨田区としてもeスポーツの盛り上がりをしっかり支援していきたい」と話した。

「INSOMNIA」は「日本初の公民学連携eスポーツチーム」として活動しており、区内にあるiU情報経営イノベーション専門職大学内の「iU eスポーツルーム」で毎日練習。本橋代表は同大学の客員准教授も務め、大学としても次世代のeスポーツプレーヤーや関連職業に必要なスキルを持つ人材育成に取り組み、今年度からeスポーツでの授業もスタートしている。区もこれを支援、区民を巻き込んだ応援、まちづくりを進めており、まさに「eスポーツの聖地」を目指している。両国国技館でもたびたびeスポーツイベントが開催されている。

世界的にもeスポーツ市場は急成長。2024年夏にサウジアラビアで行われた「eスポーツ・ワールドカップ」の賞金総額は日本円で約100億円。国際オリンピック委員会(IOC)も今年2月に史上初のeスポーツの五輪大会「Olympic Esports Games(オリンピック・eスポーツ・ゲームズ)」の第1回大会を2027年にサウジアラビアの首都リヤドで開催することを発表している。

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