◆全日本プロレス「チャンピオン・カーニバル2025」(18日、大田区総合体育館)観衆2280
全日本プロレスは18日、東京・大田区総合体育館で「チャンピオン・カーニバル2025」を開催した。
チャンピオン・カーニバル優勝者決定トーナメントは1回戦で宮原健斗(Aブロック2位)が本田竜輝(Bブロック1位)、斉藤レイ(Bブロック2位)が鈴木秀樹(Aブロック1位)をそれぞれ破り決勝戦に進出した。
勝てば2年続3度目となる宮原と初優勝になるレイは、序盤は、宮原がレイが痛めている右肩を徹底的に攻撃し優位に立った。場外戦で形勢を逆転したレイだったが宮原の右腕を固めるアームロックでギブアップ寸前まで追い込まれた。苦境にもあきらめなかったレイは、チョークスラムで宮原をたたき付け逆襲。最後は強烈な左手での張り手で倒すとBBQボムでたたき付け、激闘を制し伝統のリーグ戦を初制覇した。
試合後のリングでマイクを持ったレイは「チャンピオンカーニバル!この俺、斉藤レイが優勝したぜ!フォー!」と絶叫した。リーグ戦は開幕3連敗と悪夢のスタートからの大逆転Vに「俺は俺自身を信じていた」と胸を張った。
そして「優勝したらやりたいことがあった。オイ、ジュン、リングに上がってこいよ!カモン」と放送席で解説した兄で三冠王者の斉藤ジュンを呼び込んだ。ジュンがリングインし、向かい合うと「斉藤ジュン、いや三冠チャンピオン。アンが言った通りシングルで結果を残してやったぜ!6・1仙台大会で挑戦を受けてくれ!」と6・1仙台サンプラザホール大会での挑戦を要求した。
ジュンは「おめでとう」と祝福し「結果出したな。いいだろう。
初優勝と三冠挑戦権をゲットしたレイは、キンキンに冷えた缶ビール「アサヒザ・ビタリスト」で乾杯し勝利の美酒を胃袋に流し込み「最高にうまいぜ!」と歓喜に浸った。そして万感を込め、観衆にメッセージを贈った。
「最後にひとつ言わせてくれ。俺はプロレスラーになってよかった。全日本プロレスに入れてよかった」
大相撲の出羽海部屋で三段目力士だった。引退後の2020年12月に全日本プロレスに入門。4年5か月あまりで頂点に立った言葉には実感がこもっていた。
バックステージで「勝ったぜ!」と胸を張ったレイ。仙台での兄との三冠戦へ「必ず勝ってやるぜ!」と次の照準を絞った。
◆5・18大田区全成績
▼第0試合 シングルマッチ 10分1本勝負(午後3時45分開始)
○長尾一大心(6分01秒、逆エビ固め)小藤将太●
▼第1試合 チャンピオン・カーニバル 優勝者決定トーナメント準決勝 時間無制限1本勝負
○宮原健斗(Aブロック2位)(9分53秒、横十字固め)本田竜輝(Bブロック1位)●
▼第2試合 同
○斉藤レイ(Bブロック2位)(1分49秒、KO)鈴木秀樹(Aブロック1位)●
▼第3試合 8人タッグマッチ 30分1本勝負
真霜拳號、○菊田円、近藤修司、立花誠吾(9分30秒、ローリングラリアット→片エビ固め)デイビーボーイ・スミスJr.、綾部蓮、青柳亮生 井上凌●
▼第4試合 阿部史典デビュー10周年記念試合 全日本プロレスTV認定6人タッグ選手権試合 60分1本勝負
挑戦者組・○大森北斗、羆嵐、吉田隆司(15分35秒、ナルシストプレス→体固め)王者組・青柳優馬●、阿部史典、佐藤光留
▼第5試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負
芦野祥太郎、○ザイオン、田村男児(11分03秒、ザイオンスピアー→片エビ固め)斉藤ジュン、“ミスター斉藤”土井成樹、セニョール斉藤●
▼アジアタッグ選手権試合 60分1本勝負
王者組・○ライジングHAYATO、安齊勇馬(16分38秒、シドヴィシャス→片エビ固め)挑戦者組・マイク・D・ベッキオ、エーグル・ブラン●
▼世界ジュニアヘビー級選手権試合 60分1本勝負
○挑戦者・吉岡世起(23分46秒、クラッシュドライバー→エビ固め)王者・MUSASHI●
▼メインイベント チャンピオン・カーニバル 優勝者決定トーナメント決勝戦 時間無制限1本勝負
○斉藤レイ(24分22秒、BBQボム→体固め)宮原健斗●