◆バレーボール▽アジアチャンピオンズリーグ サントリー3―0フーラード・シールジャーン・イラニアン(18日・島津アリーナ京都)

 日本代表の高橋藍(らん、23)を擁するサントリーは、3位決定戦でフーラード・シールジャーン・イラニアン(イラン)に3―0でストレート勝ちした。天皇杯、SVリーグとの3冠を逃し、ACL3位で今季を終えた藍は、6月からネーションズリーグ(NL)を控える日本代表での活躍を誓った。

また、世界クラブ選手権(12月・開催地未定)の出場切符を獲得した2チームによる決勝は、大阪Bがアル・ラーヤン(カタール)に0―3で敗れ、ACL初代王者の座を逃した。

 準決勝敗戦の涙から一転、藍は笑顔で大会を終えた。試合は第1セットから主導権を握り続け、自身もチーム3位の9得点をマーク。今季最後の試合でアジア3位を勝ち取り、「(ACL決勝進出を逃して)世界クラブ選手権には届かなかったが、最後みんなで笑えて銅メダルを取れた。仲間やチームに感謝したい」と晴れやかだった。

 今季の加入時から宣言してきた世界一は逃した。肌で感じた実現への距離感。藍は今大会を「このシーズンが自分にとっても今後、さらに成長していけるものになっていくと思う。来季につなげるとともに、このあとの日本代表にも生かしたい」と前を向いて総括した。サントリー、そして日本を代表する23歳。全てを血肉にし、世界のトップまでまい進していく。(森口 登生)

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