世界三大映画祭の一つ、カンヌ国際映画祭が開催中のフランス南部カンヌの目抜き通りで17日、高さ数メートルのヤシの木が突風で倒れ、同映画祭の監督週間に出品している日本映画「見はらし世代」の30代の製作スタッフの男性関係者が頭部を負傷した。この報道を受け、同映画の製作委員会が19日、コメントを発表した。
共同製作しているシグロとレプロエンタテインメントが連名で「映画祭が主催する監督週間の公式イベントに向かうため、クロワゼット通りビーチ沿いの歩道を移動中に発生しました。俳優陣をエスコートしていたレプロエンタテインメントの製作プロデューサーが、突然倒れてきた高さ数メートルのヤシの木の下敷きになり、不慮の事故に至りました」と状況を明かした。
男性のけがの状況に関しては「すぐに病院に救急搬送され、医師による診断の結果、鼻および身体の一部に骨折が認められましたが、幸いにも意識ははっきりしており、現在は状態も安定しております。今後は、引き続き医師の指導のもと治療と回復に専念する予定です」とした。
現時点で主催者や現地行政からの正式な事故報告は受けていないようで「本日時点でご報告させていただける事実は上記の通りです。カンヌ国際映画祭は現在も開催中であり、多くの来場者が行き交う場所で起きた事故であることから、今後、本件のような事故が発生しないよう、原因の早期究明と再発防止を願っております」とつづった。