大関・大の里(二所ノ関)が2場所連続4度目の優勝を果たした。横綱審議委員会(横審)の推薦内規には「2場所連続優勝か、それに準ずる好成績」とある。

日本相撲協会の諮問機関・横審が1950年5月に発足して以降、2場所連続優勝で昇進を見送られた大関はおらず、場所後の第75代横綱誕生が確実となった。

 ◇大の里が横綱に昇進した場合の主な記録◇ 

 ▽13日目の優勝 2015年初場所の横綱・白鵬以来。日本出身では96年秋場所の同・貴乃花以来。

 ▽初土俵からスピード横綱昇進 所要13場所の今場所後に横綱へ昇進すれば昭和以降では羽黒山、照国の初土俵から所要16場所を抜く。年6場所制となった1958年以降での横綱昇進は輪島の初土俵から所要21場所を上回る。

 ▽新入幕からスピード横綱昇進 58年以降では大鵬の11場所を抜く所要9場所。

 ▽石川出身の横綱 73年夏場所後の輪島以来。

 ▽初土俵から全場所勝ち越し 昇進は58年以降初。

 ▽大卒での横綱昇進 日大の輪島以来2人目。

 ▽二所ノ関部屋 元横綱・稀勢の里の現師匠が21年8月に荒磯部屋(同年12月に現部屋名に改称)を創設後初。

 ▽現役最多V 4度の幕内最高優勝は現役最多。

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