◆大相撲夏場所13日目(23日、東京・両国国技館)
横綱・豊昇龍(立浪)は13日目でのV逸を潔く受け止めた。目の前で大の里が勝ち、横綱初優勝の可能性が消えた状況での結びの一番。
支度部屋では報道陣に「今日は俺、いらないでしょ。優勝してるんだから、あっち(大の里の取材)に行ったら?」と促しつつ、大の里について「(V逸は)しょうがない。今場所は強かった。動きは悪くなかったし、いいバランスで相撲を取っていた。下から見ていてそう思った」と素直に認めた。その上で千秋楽での取組を見据え「対戦が残ってるから。それに向けて、集中してやりたい」と闘志も燃やした。
自身は1月の初場所後の昇進時から一人横綱の重責を担ってきた。来場所は大の里と東西に横綱が並び立つ状況が確実となったが「そうなると思うけど、しっかりお互い頑張っていきたい」と前向きに捉えた。