◆第32回平安S・G3(5月24日、京都競馬場・ダート1900メートル、稍重)

 ダートの猛者が集結したG3に4歳以上の16頭が出走し、4番人気のアウトレンジ(牡5歳、栗東・大久保龍志厩舎、父レガーロ)が直線で鋭く伸びて1馬身半差をつけて、昨年11月の浦和記念・Jpn2以来の重賞2勝目を挙げた。松山弘平騎手は22年テーオーケインズ、24年ミトノオーに続く同レース3勝目となった。

大久保調教師は12年ヒラボクキング、19年チュウワウィザード、23年グロリアムンディに続き、歴代最多を更新する4勝目(2位は2勝が4人)とした。勝ちタイムは1分57秒2。

 同馬の父レガーロは同じ大久保厩舎に所属し、15年の全日本2歳優駿・Jpn1で2着。引退後はレックススタッドで種牡馬入りした。22年に初年度産駒がデビューし、JRAでの出走はアウトレンジ1頭のみだが、これでダートで7勝目と存在感を見せ続けている。

 ゴール前で急追してきた2番人気のロードクロンヌ(藤岡佑介騎手)が2着。3着は逃げ粘った10番人気のレヴォントゥレット(鮫島克駿騎手)が入った。

 松山弘平騎手(アウトレンジ=1着)「レース前に先生(大久保調教師)と力を出せる状態なので、スムーズに行こうという話をしていて、うまく3番手でレースできたのはよかったです。ペースは楽でしたし、道中でしっかりたまって、最後まで脚を使ってくれました。着差以上に強かったと思います。調教に乗せていただいて、いい馬でしたし、さらに上のステップで楽しみです」

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